「フラウミウラ(三浦さん)?」ハンブルク空港に到着したとき、研修先であるラウエハウスの最初の相談窓口になって頂いたバイヤーさんが、明るい笑顔で迎えに来てくれていた。「お迎えありがとうございます」と心からのお礼を言うと、「当然ですよ」とまたまた笑顔で言われ、申し訳ない思いも吹っ飛んだ気がした。
次の日、アパートの世話など、生活全般や研修についても面倒を見て頂いているラウエハウスの事務をしている女性がアパートに迎えに来てくれた。私は、彼女の車でラウエハウスの門を初めてくぐることになった。
ハンブルクに着いた初日、彼女は、アパートに2〜3日分の食料、なべやフライパンを含めた食器類、ベッドにはシーツと布団をすべて丁寧に準備してくれていた。この私のために色々骨を折ってくれたことに対して、彼女の上司であるバイヤーさんが花束を贈ったと後に聞いて素敵なエピソードだと思った。
ドイツ統一の日である10月3日は休日だったので、ラウエハウスのボランティアだという女性に会い、ハンブルクの中心部を案内して頂いた。ハンブルクは、ドイツで2番目に大きい都市であり、街の中心にアルスターというエルベ川の支流がある。アルスターは川なのだが、まるで大きな湖のようだ。
街の印象は、人がとても多く、明るくて活気があり、移動が便利で人々は親切で・・・と言うといいことずくめだが、歩きタバコをする人がものすごく多い。これは、唯一、残念なことである。また、やっぱり物価は少々高めかもしれない。ちなみに消費税は19%(食料品は例外で7%)である。
私はこれから一所懸命研修に取り組み、ドイツで充実した生活を送ろう。それが、愛の輪の研修生としての使命であり、また私を受け入れてくれたラウエハウスに対する一番のよき行いになるのだから。